停電(またはブレーカー落ち)の後から、NASにアクセスできなくなりました。

停電後にNAS(共有フォルダー)へアクセスできなくなる原因の多くは、
①周辺のネットワーク機器(ハブやルーター)の起動順序のズレによる認識エラー、
または
②NAS本体の「IPアドレス」が勝手に変わってしまったことです。
コンセントを挿すだけでなく、機器本体の「物理スイッチ」の入れ忘れにも注意しながら、以下の手順を順番にお試しください。
停電によって機器の電源がいきなり切れた場合、電気が復旧したあとの「立ち上がる順番」によってネットワークの繋がりが狂ってしまうことがあります。
焦らず以下のステップで復旧を試みてください。

解決手順

【STEP 1】関連するネットワーク機器を「正しい順番」で再起動する (最優先)

停電から復旧した際、すべての機器が一斉に起動すると、お互いの通信をうまく認識できずに接続エラー(フリーズ状態)になるケースが非常に多いです。以下の順番で一度電源を入れ直してください。

  1. すべての電源を切る
  2. NAS本体の電源ボタンを押し、安全にシャットダウン(電源オフ)します。
  3. 周辺のネットワークハブ(LANケーブルがたくさん挿さっている機器)や、ルーター、ONU(回線終端装置)の電源プラグをコンセントから抜きます。
  4. 「大元の機器」から順番に電源を入れる(重要)

    1. ONU(回線終端装置)やルーターの電源プラグを挿します。

      重要

      機器によっては、コンセントを挿しただけでは起動しないものがあります。本体の背面や側面に「物理的な電源スイッチ(ON/OFFや◯/Ⅰのボタン)」がある場合は、必ずスイッチを「ON(入・Ⅰ)」側に押し込んで電源を投入してください。
      その後、完全に起動するまで約2〜3分待ちます。

    2. スイッチングハブ(ネットワークハブ)の電源プラグを挿します。(こちらも本体に物理スイッチがある場合はONにします)ランプが点滅するまで約30秒待ちます。
    3. 最後に、NAS(ファイルサーバー)の電源ボタン(物理スイッチ)を押し、電源を投入して起動させます。システムが完全に立ち上がるまで約5分かかります。
  5. すべての機器が立ち上がったら、パソコンから再度アクセスできるか確認してください。

【STEP 2】NASの「IPアドレス」が変わっていないか確認する

停電によってルーターの電源が落ちたことで、NASに割り当てられていたネットワーク上の住所(IPアドレス)が、復旧時に別の番号に変わってしまっている可能性があります。

症状の目安

  • パソコンの画面に「ネットワークパスが見つかりません」などのエラーが出る。
  • 普段使っているショートカット(ネットワークドライブの割り当て)から開けない。

対処法

NASのメーカーが提供している専用の検索ツール(例:バッファローの「NAS Navigator2」、QNAPの「Qfinder Pro」、Synologyの「Synology Assistant」など)をパソコンで起動します。
ツール上にNASが表示されれば、一時的にIPアドレスが変わっているだけですので、ツール画面から新しく共有フォルダーを開き直すことができます。
※今後再発しないよう、ルーター側またはNAS側で「固定IPアドレス」に再設定することをおすすめします。

注意:本体のランプが赤・橙に点滅している場合

もし、NAS本体の正面にある「STATUS」「ERROR」「DIAG」といったランプが赤色や橙色に点灯・点滅している場合、あるいは警告音(ピーピーなど)が鳴り止まない場合は、停電時の電圧負荷によってハードディスク(HDD/SSD)や内部システムが物理的に破損した可能性(データ故障)があります。

やってはいけないこと

  • 電源ボタンの長押し(強制終了)を繰り返す
  • ハードディスクを適当に抜き差しする